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2017年5月 1日 (月)

壬生狂言を見てきました(余談)

週末に京都の壬生寺に行き、「壬生狂言」の春の公演を見てきました。法律の話題ではありませんが、ご容赦ください。

壬生狂言は、鎌倉時代に壬生寺の僧侶が仏教をわかりやすく伝えようとして始めたものだそうです。今の舞台は江戸時代に建った建物であり、演者が付ける面は約190もあり、その中には室町時代に作られたものも残っているといいますので、年季が入っています。面を付けて身振りや手ぶりだけで演じます。私は大学時代、能のクラブに入っていましたので狂言はたくさん見ましたが、セリフがある狂言と異なり、壬生狂言は面を付けて演じる無言劇です。ただ、笛と太鼓、鐘がありますので、音楽性は十分です。

公演は1週間あり、毎日5つの演目が演じられます。毎日最初に演じられるのが、ほうらく売りというお話です。これは、ほうらくという素焼きの皿を売る商人が、太鼓を売る商人を騙し、怒った太鼓売りの商人に売りものの皿をすべて割られてしまうという話しです。ほうらくは、2月の節分に参詣した人が奉納したものだそうですが、これを約1000枚も高い舞台から落として割りますので、迫力があり、約400人の観客から大きな拍手が起こっていました。また、今日の2番目の演目は「蟹どん」という猿蟹合戦と桃太郎を合わせたような話しでした。天井につるした綱を渡ったり、面を付けたまま舞台から飛び降りたり、観客を驚かせる場面も随所にありました。

西暦1300年ころに始まり、約700年も連綿と続けてきたといいます。戦争中も1日だけになっても続けられたそうです。それは、この狂言が壬生寺の本尊に奉納するためのものであったからだと思います。狂言の解説書が200円で売っていたので、買いました。それを読みますと、この狂言を演じている人は、地元の会社員や商店主や子どもなどで、約40人ほどが講を作って続けているそうです。名前も出ませんし、面を付けていますから誰かさえ分かりませんが、そんなことは無頓着に、口伝で芸を伝え、磨き、続けておられます。

京都の祇園祭りも、大文字の送り火も、地元の人が世話をして行われています。人々の地域に対する思いや心意気なのでしょうね。心強いものを感じます(弁護士 松森 彬)

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