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2012年7月30日 (月)

司法改革を検証し、討議しました

昨日の土曜日は、大阪弁護士会で、この度の司法改革を検証し、討議する会議があり、出席しました。大阪弁護士会には、わが国の司法制度のあり方を検討する委員会がありますが(現在の名称は司法改革検証・推進本部といいます)、その委員会の夏期合宿という形で行われました。

日弁連は1990年に司法改革宣言を行い、司法の改革に取り組む運動を始め、国レベルでも2001年の司法制度改革審議会意見書としてまとまり、さまざまな制度改革が行われました。たとえば、刑事裁判の裁判員制度ができたことや、捜査段階から国選弁護人が付くようになったこと、日本司法支援センター(法テラス)ができたこと、法科大学院ができたこと、司法試験合格者が大幅に増えてきたことなど、たくさんの改革がされました。ただ、民事裁判では目玉になるような改革はされず、裁判官の増員や貧困者に対する裁判費用の援助のように予算を必要とする課題は改革が遅れています。また、司法試験合格者の急激な増加のために、司法修習生が就職ができないなどの問題が出ています。

そこで、審議会意見書が発表されて10年になることを契機に、大阪弁護士会では、昨年から検証を行うとともに、今後の課題をまとめているところです。国の財政状態が悪く、裁判官の給与も1割減額になっていますが、予算のいる改革が進まない点が頭の痛いところです。

会議後の懇親会では、弁護士会の司法改革の委員会に若手の弁護士が少ないことが話題になりました。裁判所でも、文化の継承が課題になっていると聞きます。その点、私が今、座長をしています「民事裁判の調査検討のプロジェクトチーム」には若手の弁護士が大勢参加しています。新鮮な感覚と意欲に期待しているところです。(弁護士松森 彬)

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